サービス業は、非日常を売っている
世の中のサービス業と言われる業種は、
「非日常」を売っている。
日常にないからこそ、
お客様は時間と空間を買う。
例えば居酒屋でも、
あの空間を家庭で作ることはできないから、
居酒屋に来る。
モノ売りではなく、コト売り。
最近は金融会社でも、
名古屋の絶景が見えるビルを1フロア
使い放題にできる権利をお客様に提供し、
金融商品を購入することを条件にするなど、
消費者の「コト買い」に注目をしている。
と、
年間1000件以上のブライダルを行っている
美容室オーナーが教えて下さいました。
ブライダルは一生に一回の「非日常」。
だから技術やマナーはできて当たり前。
その上で「非日常」を提供しようという
職業観と緊張感が美容師の子を育てている。
また、美容室は効率を求め分業化したため、
1人ですべての事ができる
(すべて=通常の施術+冠婚葬祭など)
美容師がとても少なくなってしまった。
ブライダルの現場に美容師を紹介しても、
技術低下もあるけれど、マナーやスピード、
配慮の面でもクレームになってしまう。
実はうちも最初は大変苦労したし、土下座もした。
でも、10年かけて1000件以上のブライダルを行うようになった。
これは、一生涯できる職種が職業だと呼べると思うから。
そういう誇りを持って仕事をする子を育てたいから。
今はカラーリスト、アイリスト、ネイリスト・・・など
どんどん流行やメーカーの企画などにのってしまって、
1人でお客様に向き合える人が減っているだけでなく、
一生できるかというと難しい役割になっている人がいる。
という。なるほどと思います。
ますます進んできている美容室の分業化。
かたやニーズが高まっている消費者の
「コト買い」。
BARBER(床屋)ブームが起こっています。
NYで始まったこのブームの理由は、
BARBER(床屋)が昔から貫いてきている
サービスが求められているから。
カット技術以外にも、顔そり、マッサージ、耳掃除など。
あのゆったりとした時間と空間。
そして終わった後のさっぱり感に、
あるべきサービス業の非日常があるのだと思います。
美容室として昔はできたことをどんどん手放している。
結果、他の業界に取られてしまった役割=売上が多く、
「顧客価値の最大化」とは逆の方向に来てしまった。
今一度、「非日常」を提供するための
何を残し、何を足すのか。
NYにいるある50代の美容師さんは、
1人で月商1500万を行うのだそうです。
(アシスタントはつけますがすごい数字です。)
していることは、昔ながらのメニューで
今の美容師はしなくなってしまった施術も
行っていると。
(アップやブローの仕方やカーラーでのスタイルづくりなど)
最近、リアルに数字に変化が見えて危機を感じる・・という
お店が増えている業界。
同じところで取り合うのではなく、
よくよく考える時が来ているように思います。
我々も「顧客価値の最大化」を目指して、
様々な提案をさせて頂いております。
よくよく考えてご提案していこうと思います^_^
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